ちょっと小話(2月)冬期うつとセロトニン

2月 養生法 〜冬の静けさから春の芽吹きへ〜

2月は、冬の「蔵する」エネルギーが残りながら、春の「発する」エネルギーが芽生え始める移行期です。
自然界ではまだ寒さが続きますが、体の内側では少しずつ陽気が動き始めています。この“季節の変わり目”こそ、
心身がゆらぎやすい時期でもあります。

特に冬は日照時間が短くなり、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌が低下しやすいことが知られています。セロトニンは精神の安定や意欲、睡眠リズムに関与する物質です。

そのためこの時期は、

・なんとなく気分が沈む
・朝起きづらい
・やる気が出にくい
・過眠や甘い物への欲求が強くなる

といった変化が起こりやすくなります。

これは決して意志の問題ではなく、環境要因と体内リズムの影響による自然な反応ともいえます。


目次

東洋医学からみる2月のゆらぎ

漢方医学では、2月は特に「肝・心・腎」のバランスが重要と考えます。

■ 肝(かん)

気血の巡りを司り、情緒と深く関わります。
巡りが滞ると、イライラ・抑うつ・頭痛・目の疲れなどが起こりやすくなります。

■ 心(しん)

精神活動(神)を統括します。
不眠・不安感・動悸などは心の不調と関連します。

■ 腎(じん)

生命エネルギーの根本。
冷えや慢性的な疲労、気力の低下と関係します。

冬の間に腎をしっかり養えていないと、春の肝の伸びやかな動きについていけず、心身の不安定さとして現れやすくなります。

そのため2月は
「腎を守りながら、肝と心をやさしく整える」ことが養生の軸になります。


具体的な養生法

① 光を取り入れる

起床後できるだけ早くカーテンを開け、自然光を浴びること。
曇りの日でも光刺激は体内時計を整え、セロトニン分泌を促します。

② 食養生

腎を養う黒い食材
・黒ごま
・黒豆
・ひじき

肝の巡りを助ける春の食材
・春菊
・菜の花
・柑橘類

また、セロトニンの材料となるトリプトファンを含む
・大豆製品
・卵
・ナッツ類
を日常的に取り入れるのも良いでしょう。

③ 温める

首・足首・お腹を冷やさないこと。
温かい飲み物で内側からも温めましょう。

黒ごまきな粉+豆乳+はちみつの温かいドリンクは、腎を補いながら気持ちもゆるめてくれます。

④ ツボとアロマ

・太衝(たいしょう):足の甲。気の巡りを整える
・神門(しんもん):手首内側。不安や不眠に

ラベンダーや柑橘系の精油も、気持ちを和らげる助けになります。


2月は「整えよう」と頑張りすぎない

春に向かう時期は、本来エネルギーが外へ向かう準備段階。
無理に前向きになろうとせず、光・温かさ・巡りを意識することが大切です。

がんばるよりも、ゆるめる。
整えようとするよりも、自然のリズムに合わせる。

そうすることで、こころにも少しずつ春が訪れます。


いるべ漢方堂では、
体質に合わせた漢方相談・食養生のご提案を行っております。
季節のゆらぎを感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください🌿

いるべ漢方堂🌈
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Written by AYANO

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